理事長挨拶

学校法人 上田煌桜学園 理事長 荒井祐二

子どもたちのための道を作り続けたい

 さくら国際高等学校が開校して16年を迎えました。前進のオルタナティブスクール開校から30年になろうとしています。この学びの場は一貫して「子どもたちの心に寄り添う」ことを大切にしてきました。

 子どもたちは、人類がこの世に登場して以来ずっと続いてきた「命のリレー」の継承者です。奇蹟が起きたように今この時に人間として生きています。しかし子どもたちは、生きようとしているのに、何かにさえぎられ、動きがままならず、うずくまり、じたばたするのです。なぜ?と問われてもうまく説明できない時があるのです。それは人間として生きようとする前向きな姿の表われだったり、成長するためのステップだったりします。しかしこの子どもたちには、誰かの支えが必要な時なのです。教えるのでもなく、治すのでもなく、癒すのでもなく、ただ横に座っているだけしかできないのかも知れません。

 「現在を生き生きと生きている姿を見せる」、「熱い想いを伝える」、「生きにくくなっている子どもたちと共に歩もうとする」教師たちが、身をもってそれを伝えようとしています。「生徒たち一人ひとりを大切に、その人を本当にわかってあげられる存在になりたい。」それが学校法人上田煌桜学園 さくら国際高等学校の教職員たちの思いであり、創立以来守ってきた信念です。時代を先駆けて道を作ってきた同志たちともいえます。

 時代はSNSの爆発的な発達により大きな変革期に入っています。私たちは社会的な役割の大きさを受けとめながら、「人を思いやる心や、誠実に生きたいという心を持った子どもたち」の夢の実現のために、新たな道を作り続けたいと考えています。

2021年4月1日
学校法人 上田煌桜学園
理事長 荒井 祐二